子宮筋腫と呼ばれる病名を詳しく分類すると、筋腫の発生部位によって3種類に区別することができます。では、筋腫の種類に関して、それぞれ簡単にお話していきたいと思います。
「筋層内筋腫」
このタイプの筋腫は子宮内部の厚みのある筋層にできますので、腫瘍は子宮内の筋肉の中で巨大化していきます。初期段階で明確な違和感を覚えることがないのが特徴ですが、筋腫が巨大化する度に子宮内膜が引き伸ばされるので、月経時に大量に出血するようになります。しかも、月経痛も激しくなり、下腹部にシコリを感じる自覚症状を覚えることも。
「漿膜下筋腫」
このタイプの筋腫は子宮の外側に向かって巨大化するのが特徴で、腫瘍は子宮の外側を覆う「漿膜(しょうまく)」の下にできます。体重が増えたせいで下腹部が目立ってきたのだと誤解する患者さんも多い程、このタイプは自覚症状が乏しく、筋腫がかなり巨大化しても違和感を生じないことも。
「粘膜下筋腫」
このタイプの筋腫は子宮の内膜方向に巨大化するのが特徴で、腫瘍は子宮内部の粘膜の下に発生します。粘膜下筋腫を発症すると、自覚症状がはっきり出ます。筋腫がまだ育つ前から、不正出血したり月経過多の症状が現れます。
症状が最も重いのは、この粘膜下筋腫です。3種類のうち、一番発症頻度が高いのが「筋層内筋腫」で2番目が「漿膜下筋腫」そして発生率が最も少ないのが「粘膜下筋腫」という順番になります。厳密に言えば子宮筋腫はこの他にもあるそうですが、子宮筋腫と診断される患者さんのおよそ90%がこの3種類のいずれかに分類されるそうです。